戦車プラモデルの塗り方 | 初心者向け塗装のやり方

プラモデル

戦車のプラモデルを作ったはいいがどう塗ればいいか分からない…

そんな方に向けた超簡単でかっこよく作れる塗り方の解説になります。

初心者にとって大事なのはとにかく塗って完成させることです。
あれやこれや難しく考えて完成しないまま放置しているなんてもったいない!

とりあえず組んだはいいが、色を塗っていない…

でも大丈夫!戦車のいいところは完成した後からでも色を塗れるところです。

ぜひこの機会に塗装に挑戦してみてください。

塗装していきましょう!

まずはサーフェイサーを全体に塗っていきます。

よく使われるのはグレーのサーフェイサーとかですね。砲塔が外せる場合は外した所もしっかり塗ってくださいね。

意外と最初迷うのがけん引ワイヤーの色ですよね?
4号戦車などで車輛後部についているワイヤーがあるのですが、これも実際の車両は土埃やなんやらで車体と同じような色になっていることが多いのでつけたまま気にせず塗ってください。

次に黒を塗っていきます。

明るい所は薄く、暗い所は濃く吹きますが最初は分かりません。
だいたいでやっていきます。

上が明るく下が暗いわけでもないんですよね。そもそもパネルの跳ね返りなんかも考えると複雑すぎて分かりません。人間の顎下も意外と明るいんですよ。そこまで考えて塗るのは難しいですよね…

なので大体でいいです

次にグレーを塗っていきます。ドイツ戦車ならジャーマングレーを塗っておけば間違いないです。

この時は面を意識して塗ると良いです。先ほど塗った黒がエッジに来るように面の中心から塗っていきましょう。

この時に車輪のゴムの部分は黒色に転輪部分はグレーに塗りますが、ここも多少ゴムの部分に色が写っても構いません。なぜなら実際の戦車も割と塗装がはみ出していたりするんですね笑

なので大体です。足回りは特にあとで土や泥をつけて汚したりするので、それこそほとんど分からなくなりますので。

ある程度ムラがあった方がかっこよく仕上がりますので、気にせず気にせず。

さてここまで塗れたら次は剥がれ表現をしていきます。

剥がれ表現

今回の塗装のメインですね。

やり方は整髪料のケープを直接紙コップなんかに吹いて、たまった液をエアスプレーで全体に吹いていきます。
その後に水性塗料を塗って、乾いたら水を含ませた筆などで塗装をなでると塗料とケープが剥がれて実際に塗装が剥げたかのような表現ができます。

ではやっていきましょう!

まずはケープを紙コップなどに直接吹いて液を貯めます。もともとガスによってスプレーするように作られている液体なのでそのままエアスプレーでも吹くことができます。

しばらく泡が出るので少し待ってから吹いてきます。

無色透明なので吹いても分かりませんが全体に吹いていきます。ちなみにこの加減が今回の塗装で一番難しいかもです。

ただ失敗しても全部はがせばいいし、なんなら上からまたジャーマングレーを塗れば分からなくなるので失敗を恐れず挑戦してみてください。

さて全体にケープを吹いたら、上から明るめのブルーを塗ります。タミヤのアクリル塗料のライトブルーを使っていきます。

ケープは水をつけるとあわあわになって溶けていきます。そのケープの層の上に水性塗料を塗る事でケープと一緒に剥がれるといった塗装テクニックになります。なので水性塗料を使うのがおすすめです。

ちなみにラッカーを塗っても剥がすことはできます。ただその際はケープの層に水分を到達させるために、ラッカーの層をカッターやつまようじで傷をつけてから水を含ませた筆でなぞるとケープが溶けてラッカーも剥がれます。

さて剥がしが終わるとこのように塗膜が剥がれた表現をつけることできます。なかなか思い通りに剥がれないので失敗しやすいですが上からまたジャーマングレーを塗ったり、うまくいかなければいっその事水を多めにつけて筆で下へなぞれば、雨だれによって塗装が剥げていった表現にもなります。

筆で剥がれ表現する際はアンテナやライトに気を付けてください。今回みごとにライトを折りました…
なんとか接着しております。

金属感、チッピング

ここまで出来たら次はメタリックをエッジに塗って金属感をだしていきましょう!

シルバーなんかに少しジャーマングレーを足して暗くした塗料をスポンジなどにつけて、キッチンペーパーである程度ふき取り、そのあと戦車のエッジなどにちょんちょんってしていきます。いわゆるチッピングというテクニックですね。

今回のは削れて金属面が露出したというより、金属感を出すためなので少し暗くした塗料でチッピングします。

しっかり拭き取らないとエッジ以外にもつきやすいのでほとんど塗料がつかないくらいまで落としてからやりましょう。

ここは少し慎重に角の部分などにうっすらメタリックがつくようにするとかっこいいですよ。

また後からでも付け足せるのでここでは控えめにしておいてもいいですね。

またこういったウェザリング用のパウダーなんかを使ってもいいですね。

OVM塗装

では次にOVMを塗っていきましょう

参考資料にこちらのサイトがおすすめです。

OVMは何色だったのか(前編) | ミカンセーキ
戦車模型で車体に積んでいるシャベルやらハンマーの類、いわゆるOVM(車両装備品)を何色に塗るか、というのは実は悩ましい問題。プラモの組み立て説明書には鉄部...

基本的には車体と同じ色か、木目、錆止めのレッドプライマーとかですね。

資料を参考に塗っていきます。
今回はエナメルのレッドブラウンとオリーブドラブを使って塗っていきました。

エナメルとかで塗ればはみ出してもふき取りやすいのでお勧めです。ラッカーはやめときましょう。

マフラーなどもガイアエナメルカラーの赤さび、黄さびで塗装しておきました。

塗料自体にウッドチップがまざっており
さっと塗るだけでいい感じにさびた塗装ができるのでおすすめです。

この段階でデカールも貼っておきました。デカールですがなるべく余白もカッターなどで落としておくのをお勧めします。
わりとギリギリにつけたりするのですが、余白が邪魔になることがありますので、張る場所を確認して邪魔になりそうな余白は台紙の時に切り落としましょう。

足回りの汚し

次に足回りを汚していきましょう。

アクリル溶剤を筆で少しずつ履帯に塗っていきます。そこへウェザリングパステルを少しずつ振りかけていきます。
先に何色か混ぜたりして理想の色をつくってから振りかけるといい感じになります。
また、ジオラマ用のパウダーなんかも混ぜると盛り上がった土の表現ができます。

ある程度載せたらふき取ったり、エアブラシで余分な部分を飛ばしたりします。
固まる事で本物そっくりな土汚れが出来上がります。

かなり粉が舞うので新聞紙など敷いたうえで、マスクをつけて行って下さい。

このあとクリアーで全体を塗装すると剥がれ落ちなくなります。

油彩ドッティング

ドッティングとは油絵具を点付けしたあと、溶剤でふき取ることでうっすら色をのこし、それによって土埃の表現や、退色の表現ができます。

基本的には白で退色、黄色で土埃、青で陰になっている部分の表現につかいます。

点をつけていくときのコツですが、重力を意識してふき取るので下方向へ違う色同士が混ざり合わない様においていきます。

色が混ざれば混ざるほど濁っていきますので、なるべく混ざらないようにランダムに見えるようにおいていきます。まあ失敗してもふき取ればいいので神経質になりすぎずやってみましょう!

まずは油絵具を段ボールの上に少しだけ出します。
今回はホルベイン 油絵具 H911 10ml 12色セットを使用しました。

ほとんど量はいらないのでちょっとでいいです。

そしてタッパーなどにいれて一晩ねかせます。
そうすることで余分な油が段ボールに吸い取られ乾きやすくなります。
プラモデル特有のひと手間ですね。

一晩寝かせたら、いよいよドッティングをしていきましょう。

こんな感じで点をつけていきます。
今回はつまようじで点をつけていきました。
ちょっと黄色が多かったかな…

点付けしたら溶剤をつけた筆でふき取っていきます。
油絵具用のテレピンなどがあればベストですが、エナメル溶剤などでもふき取れます。

こんな感じになりました。少し色あせた様な塗装になりましたね。

さてあとは気になるところを少し手直ししていきます。
履帯や起動輪などをウェザリングマスターのメタル系をつけて金属感をだしていきます。

また油絵具の赤茶色などを使ってヒンジの錆などを足していきます。

今回はこれで完成です!

完成

まとめ

戦車のプラモデルは塗装の時間が長くて楽しいですね!
汚し作業も多くてウェザリング好きにはもってこいのジャンルだと思います。

色んな汚しのテクニックを覚えられるので、ここで覚えた技術をガンプラに持っていくのも面白そうです。

ぜひ皆さんも戦車作ってみてはいかがですか?

戦車兵のフィギュアも塗装して載せてあげないとですね!

フィギュアも塗ってみました!

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