もしもピアノが弾けたなら

音楽

ピアノなんて誰でも弾ける!

皆さんは小学校時代音楽の授業は好きでしたか?
移動教室のわくわく感や机型ピアノの楽しさ等いろいろあったと思いますが、

僕は音楽が嫌いでした。

どれくらい嫌いだったかというと、通知表でオール5(5点満点だった)を取れば何でも買ってもらえるという約束をした時に物凄く頑張ったのですが、音楽だけが4それ以外は5だった時がありました。
また、リコーダーの授業で僕だけが全然吹けなくて机の下にもぐって泣いたことがありました。
(普段からふざけている学生でしたので先生もまたふざけていると思って相手にされなかったですね笑)

それくらい音楽が苦手で楽譜も読めず大嫌いだったのですが、そんな僕が今やピアノ、ギター、バイオリンなど、他にもMPCやTechnicsのターンテーブルなど、音楽大好き楽器大好きマンになっています。

じゃあなぜ僕がここまで音楽にはまることができたのか、そしてピアノなんて誰でも弾けるとはどういうことなのかお話ししたいと思います。

ピアノとの出会い

僕には妹が2人いるのですが2人ともピアノを習っており、自宅にまずピアノがありました。
(ちなみに奈良県はピアノの保有率が全国1位です。)
なのでピアノとは出会っていましたが、当然楽譜も読めず音楽も嫌いだったのでピアノを弾くことは無かったです。

そんな小学生時代を過ごし中学生になったある日友達と図書館へ行きました。
たしか友達が受験勉強のため図書館へ行くことになりついて行ったのだと思います。
ただ自習室がいっぱいで結局2人で暇つぶしに本を読んでいました。
最初は漫画のおいてある棚を見てたと思います。ゲゲゲの鬼太郎やドロロンえん魔くんなど。そのうち飽きてきて漫画の棚のすぐ近くにある音楽の棚のコーナーを通っているときに、本当にたまたま1冊の本を手に取ったんですね。

その1冊の本との出会いが僕の人生の転換点でした。

いままで小学生でやってきた面白味のないつまんない音楽の授業ではない、ほどよくフランクな文章で書かれたこの本の内容に、これなら自分でも弾けるんじゃないかと思ってしまったわけです。
いま思えば僕は音楽が嫌いではなく、できなくて悔しかったんだと思います。
だから音楽の本を手に取ってみた、音楽ができるようになりたかったんだと思います。
そしてその本を借りる事にしました。

本を借りた後友達が家に行くと言ったので一緒についていきました。
その時はたまたま友達の親がいなかったので家で2人で遊ぶことにしたのですが、当然のように友達の家にもピアノが置いてあり、僕はさっそく借りてきた本を開き楽譜の線を数え始めました。
ほんの数小節程度の楽譜だったのがよかったんでしょうね、楽譜を読むことが苦手な僕でも1個1個数えれば読むことができました。そしてまずは左手の部分を両手で引くことにしました。

その瞬間のことは今でも覚えています。
授業では聞くことのない、きらびやかでもあり、少し愁いを帯びたようでもあり複雑な音のハーモニー。そしてそれを自分が弾いているという事実がとても嬉しくなったのを覚えています。
思い返すとあれはただのセブンスコード、四和音だったのだと思います。
小学校や中学校ではただの三和音のつまらないコードやメロディーばかり弾かされていた当時の僕には衝撃でした。
そして次は両手で引くことに挑戦しました。といっても左手は全音符、ただじゃーんと弾くだけ、右手は四分音符を四回弾くだけという簡単なものでした。ただそれでもセブンスコードの美しさの中に紡がれるメロディーはとても綺麗で感動しました。

その感覚を味わうと後はもうのめりこむだけでした。
友達と別れ家に帰ってすぐにピアノを弾き始めました。
それからはもう毎日ピアノを弾ていたと思います。パソコンを使って無料の楽譜などをダウンロードしてファイルに入れどんどん色んな曲を練習しました。
中3の夏休み、周りがみんな受験勉強をしている中、僕は朝から晩までピアノを弾き続けました。
そして夏休みが終わる頃には2、3曲弾けるようになっていました。

音楽漬けの毎日

それからはピアノだけじゃなく、ギターも始めてみたり、バンドを組んでライブをやったり、高校の卒業ライブを企画したり、作曲ソフトをさわってみたり、どんどん音楽にのめりこんでいくようになり、結果として音楽系の学校へ進学することになったり、あの時の一冊の本が僕の人生を音楽の世界に引きずり込んだと言っても過言ではないでしょう。
まあ、別に今は音楽系の仕事をしているわけでもないですが(少しだけ音楽事務所で働いてたことがあります。)、それでも音楽でできた友達や、彼女の誕生日にピアノを弾いたり(ふられます笑)、様々な楽器を弾けるようになったり、今でも夕日が差し込む部屋の中でピアノを弾いている時間が好きですね。

もしもピアノが弾けたなら

友達と組んだバンドでライブをやる楽しさ、文化祭や卒業ライブなどで演奏をする青春っぽさ、ピアノ教室やバイオリン教室の発表会などで、コンサートホールにて人前で演奏をする緊張感など。
ピアノが弾けなかったら、あの時一冊の本に出合えなかったら味わえなかった様々な経験ができました。

ピアノを弾いてみたいけど難しそうで諦めてしまっている人はたくさんいると思います。
ただせっかく興味を持ったのに諦めてしまうのはもったいないなと思います。
(とはいえ、バイオリンがやりたくて友達と遊んでいるときにバイオリン教室に申し込んでその後60万位するバイオリンを買ったのは独り身だったからできた事でした笑)

そこまでじゃなくても今は安くていい電子ピアノなどがたくさんあります。
ヘッドホンをつけて弾けば音漏れも心配しなくていいので始めやすいです。

まずは何よりきかっけが大事だと思います。
僕にとっての図書館の本のように、ただなかなかそんな本には出合えないのかなと思います。
なので僕は音楽や楽器に興味を持ってもらえるような記事を書いていきたいと思います。
こちらのサイトが皆さんの音楽人生のきっかけになればいいなと思います。

ぼくが習っていたピアノの先生の旦那さんも、ピアノに興味がなかったのに僕の演奏会を見て興味をもって始められたそうです。(男性が少なかったので目立ったのかも)
それを聞いたときは嬉しかったですね、自分の演奏が他人に影響を与えることができた、ぜひ皆さんにもそういった経験を体験してほしいですね。

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